進まないこと、戻れないこと

私は進まない選択をしたい。

 

時間は止まることなく進む、

時間だけが進んでいるなんてことはなく、

自分も進み続けている。

 

一度進むと戻れない。

 

過去に戻れないといった簡単な話もそうだが、

一度親になった人間が、全てを捨てたとしても親になった人間であり、親だったよなと周りからは見られてしまう。

 

進むことで何者かになり、

その何者としてみられる。

 

子供であった人間も体が大きくなり大人になる。

 

働き出すともう立派な大人だ。

 

大人になった人間が子供に戻ろうとしたところで戻ることなどできず、大人として扱われる。

 

もう戻ることなどできないのだ。

 

生きることは真っ暗闇を走り続けるようなもので、自分の後ろに自分が後戻りできる道などなく、目の前の道も自分で作り出さなければならない。

 

私は進まない選択をすることでずっと子供の気持ちのまま死んでいきたい。

 

ピーターパンに出てきた子供だけしかいない島でずっと生きていたいと思ってしまう。

 

何甘えたかといっているのだと思う人も多くいると思うが、こんな人間でも生きており、生物学?的にいうと淘汰されるような存在であるから別に好きに生きていて文句はないだろうと言いたい。